概要:ポスト・アポカリプスの世界でヒロインであるナウシカのカリスマ性を描く。
感想:専門用語が非常に多いが、基本的には「ナウシカというすごい女の子が活躍する話」なので小さい子やアニメに興味のないオトナが見てもなんとなく楽しめる。ただ正直、それ以上の感想を抱くためには濃厚な設定の乗り切るというハードルが必要であり、感情移入度は「魔女の宅急便」「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」などよりもどうしても落ちてしまう感は否めない。シーンもやや唐突でツギハギ感が強く、どうしても「このシーンは必要か?」みたいなところが多くなりがち。長編漫画を2時間でまとめろと言われればそうもなるだろうが…。
現代まで脈々と続くアニメ映画の、まさに鏑矢。BGMも素晴らしい。2000年代以降ならともかく、1984年にこれというのはバケモノというほかない。VHS時代はよく、録画されたものを子供が見たものである。ただジブリ内での評価は低く、「宗教的過ぎる」というものだったようである。