非常に端的に:「底抜けに前向きな乙女に片恋するナード系の男の恋」を軸にした群像劇風の物語。
あらすじ:大まかに分けて4つのパートに分かれる。結婚式に出席した帰りに横丁で様々な人と知り合うパート、古本市で彼女の愛読書を入手するパート、「ゲリラ演劇」を取り締まるパート、町中の人が風邪をひいてしまうパート。
備考:「いのち短し恋せよ乙女」のようなタイトルから一見昔の話のようなのだが、原作は2006年という非常に最近のナード向け小説(ライトノベルに近いかも)。
感想:基本的にこの映画は「刺さる人に向けて作られたもの」といった趣なので、刺さらない人には勧めても仕方がない。
ストーリーではなく湯浅政明による作画を見る感じの話。基本的にストーリーはあってないようなものであり、理解しようとすると007以上に「ねーよwww」ってなる。
作画を見るタイプの非常に癖の強いアニメで、オタク(≠美少女コンテンツ愛好者)のためのオタク映画、といった感じ。理路の通らぬ支離滅裂なストーリーとオタク的なユーモアに、湯浅氏による遠近法や躍動感を極端にした作画が合わさったやりたい放題な映画といった感じで、そこに魅力を感じるのであれば魅力的な作品になるだろう。
つまりミュージカルに近いというか、途中で実際にミュージカルパートあるし。