非常に端的に：劣等感を抱いていた弟分、鉄雄が過ぎた力を手に入れて世界を破壊して回り、兄貴分の金田と大喧嘩する
感想：毒々しさにあふれた「魔作」なので一度はぜひ見てほしい。後悔はしないだろう。原作も面白くて、この原作の作画はジョジョの荒木飛呂彦も名指しで激賞しつつ「これを毎週描いてたら体力がもたない」という点も指摘(つまり作画は大事だし個性にもつながるが、大野氏はバケモノだからできるので読者は現実の落としどころを見つけるべきだという助言)している。
なんといってもこの作品を印象付けるのは、原作漫画がそのまま動いているような「鬼のような作画」と小じゃれまくったセリフ回し。一方でストーリー自体は竜頭蛇尾である感が否めないのだが、まぁ超能力の説明パートとかは「あー。うん…」みたいな感じなのでスチームボーイほどの竜頭蛇尾感はない。
「さんをつけろよデコ助野郎！」のほかにも名台詞がたくさんある。KOFでK9999という形でオマージュ(っていうか模倣)されたことや、ベジータの髪型のモデルは鉄雄だという説があるなど、とにかく非常に大きな影響を与えた一作。
