1日1本のアニメ映画を要求する!

嫌いな小説は森絵都の「カラフル」

128.嵐を呼ぶジャングル C

概要:アクション仮面とのクルージングツアーに参加したカスカベ防衛隊。しかしそのクルーザーが猿の軍団に襲撃され、大人が誘拐されてしまう。大人を助けるために、5人とひまわりは猿が降りたジャングルの島に降り立った。

感想:純粋なアクション映画。勧善懲悪的な映画にクレしん的なギャグを取り入れた話。オカマ要素をはじめとしたこれまでのお約束を排除した意欲作「嵐を呼ぶシリーズ」の第一弾で、割とよくできた話だと思う。本格を求められていないからバトルを徹底的に詰めたり、シュールなギャグで場を持たせたりと、まぁ良くも悪くも「クレしん」って感じ。
驚いたのが悪役の声優が大塚明夫だったこと。ちゃんと「ガキっぽいオッサン」を演じきれてて、プロはすげぇなと改めて驚いた。この域の人が声優になることをやめろと口を酸っぱくして言っていることや、それでも声優を目指す人が後を絶たないこと、その時勢に反するようにアニメは毎回大御所ばかりを使うことを考えると、顧客に愚者があふれかえったジャパニメーションはもう長くないのやもしれんとしみじみ思うのだ。これだけ巷にアニメがあふれかえってるんだから、ソシャゲの声優とかもっとガンガン使うべきだと思うんだけどなぁ…。

ニコニコ動画のタグでクレしんと例のアレ界隈を組み合わせた大喜利タグに「荒らしを呼ぶジャンル」ってのがある。一見「当り前じゃねーか」と思うんだけど、よく見ると「嵐を呼ぶジャングル」とひっかけてある。あの手の界隈は好かないが、タグで大喜利する分には面白いと思う。「ほもびでぼろぼろ(ジブリ)」「第810使徒アークサハエル(エヴァ)」「やせたなしかし(アンパンマン)」あたりは笑いのセンスが輝いている。単なる下ネタじゃなくてウィットに富んでるのだ。
こういう面白いタグから消されてしまうのを見ると、盆栽や茶道がどうしてあんな偏屈な界隈になっていったのかというのも分かるのだ…そこを乗り越えられないような素人が、コミュニティを荒らしてほしくないのだろう。