1日1本のアニメ映画を要求する!

嫌いな小説は森絵都の「カラフル」

162.宇宙英雄記 D

概要:テレビの特撮ヒーローがすっかり流行。スネ夫はいつものように財力を使い自主製作映画を撮る。ドラえもんは助力を申し出て「監督ロボット・バーガー監督」と「グレードアップライト」によって、道具に頼らない自分の特技や個性によってヒーローを演じられるスーツを着て本格的な映画を撮影した。偶然その隣に漂着していたポックル星のアロンは、その様子を見て「ポックル星を救ってほしい」と懇願する。多分映画の演出だろうと考えた5人は安請け合いしてしまったが、待ち受けていたのは平和ボケしたポックル星の侵略を企む宇宙海賊団との本当の戦闘だった。

感想:これは映画じゃない。テレビスペシャルだ。
前見たときは新ドラへの理解が「恐竜2006(新ドラ化直後なので色眼鏡が入るしそもそも元の作品の完成度が高い)」と「緑の巨人伝(最下位争いに絡むレベルで極めて評価が低い)」しかなかったので、テンポが悪いけど新ドラなんてこんなもんかなぁ、よく非オタク界隈やアフィブロガーから最下位をつけられてるけどそこそこ面白いじゃん、と思っていた。その後面白いものを見てすっかり忘れてたのだが、名作にさんざん触れてから改めて見ると「なにっ 面白味がなにもないっ」となってしまう。
出来自体は悪いわけではないのだがとにかくテンポが悪く茶番が入りまくり、監督ロボットが無能で魅力がなかったりとダメな部分も光る。コナンの棺、クレしんの温泉みたいな評価にならざるを得ない。すなわち隣に別の映画があったら絶対にそっちを取られてしまうような作品だ。緑や人魚とは不快感の質が違うので単純な比較が成り立たないが、まぁ単純に「つまらない」の一語だった。テーマ自体は面白いだけにとても残念。
緑とかアニマル惑星、パラレル西遊記みたいな「不愉快な要素、ダメな要素」があるわけではないので、「ダメ映画投票」だと順当な順位に収まりやすい。だが「傑作映画」を選ぶ投票の場合は票を集められず、結果として断然最下位になってしまう。そういう映画。