1日1本のアニメ映画を要求する!

嫌いな小説は森絵都の「カラフル」

166.人魚大海戦 D

概要:スネ夫のスキューバダイビングをうらやむのび太を見かねたドラえもんは、「架空水面シミュレーター・ポンプ」「おざしきつりぼり」「架空海水まきぞえガス」などの道具を使い、のび太の街を疑似的な海に沈めてそこに魚を泳がせてダイビングを楽しむが、泳ぐ魚は実物であり、そこに不思議な女の子が紛れ込んでしまう。彼女は人魚であり、5000年前に海底に移住してきた宇宙人「アクア星人」の王女、ソフィアだった。

感想:…なにこの…なに?ってなる話。この話、導入はめちゃくちゃ面白い。ゲストキャラもかわいさと色気が混ざっている。だから海底で捕獲されるまでの部分だけならBくらいの評価はある。問題はそこからで、シーン自体は面白くてもつなぎが雑すぎて(前半もすでにつなぎが唐突、後半に至っては突然戦闘が始まってたりするし)、全然感情移入できないままどんどん話が進んでしまい、比較的丁寧な導入がものすごい勢いで陳腐になっていく。あとハリボー?の人の話をまったく聞かない不快さがすごいし、こいつがやったことが結局何のプラスにもなってない。そしてリズムがとんでもなく悪く、不要なシーンが多い。ドラえもんに限らず、長寿アニメのアニオリTVスペシャルのハズレ回みたいな感じ。前半の問題提起やヒロインのデザイン、ドラミや出木杉の出番など光る部分が多いだけに、それをまったく生かせてない悲惨さが目立ってしまうことになった。後半の邪悪勢力との戦いがどうしても陳腐感がすごいのだ。竜頭蛇尾という言葉があるが、頭が竜であとは円錐みたいにしょぼくなっていく。
ただヒロインのデザインのスケベ感とかわいさは本物である。つまり「星のフームたん」とか最近のオタクアニメみたく、人魚のお姫様の萌えアニメの方がよかったのかもしれん。正直このヒロインのデザインだけクロビネガとかもんむす・くえすと!あたりに輸入してくれるのが一番いいまである。