1日1本のアニメ映画を要求する!

嫌いな小説は森絵都の「カラフル」

198.ドラゴンボールZ 危険なふたり!超戦士はねむれない(ブロリー2) E

感想:主題歌がWe gotta powerになってからは見なくていい。時間を無駄にした。
ブロリーの映画の魅力はMAD素材を除くと「悟空たちが束になってもかなわない理不尽な敵」「パラガスの悲哀」あたりなんだけど、ブロリー2である今作では、前半部のクソガキコンビが全力でそれを陳腐化させていく。つまり「唯一の見どころを自分からつぶしていく」というクソ映画で、これに表現の問題である「子供は傷つかない」という聖域化まであるので一切緊張感がない。つまりブロリーがいくら殺意の高い攻撃をしても、「ピッコロの横槍でそれを誤魔化す」前作と異なり、今作は「はいばりあーききませーん」とやってることがまったく変わらない。
ハンバーグ以外食えたもんじゃないハンバーグ定食の、そのハンバーグの製造業者を変えて「おいしくなって新登場!」したらどうなるか?その答えのような映画。

ブロリーMADってもしかしたら、スタッフ自身が急激に陳腐化させたキャラクターの魅力をファンメイドによってよみがえらせようという、正しい二次創作の在り方なのかもしれない。そういうかつてのオタクの温度が残っているから、ブロリーMADをたまに猛烈に見たくなるのやもしれぬ。
ハムトット先生の「ブロリーがタイムパトロールになったら」シリーズは結構面白くて、あれでゲストとして登場した映画キャラのガーリックJr.、スラッグ、ターレス、クウラはかなりキャラが立ってるので、映画自体は見どころがあるかなぁ、とは思う。戦闘シーンだけならターレスやクウラは普通に面白いしね。スラッグは逆に戦闘シーンがあんまりおもしろくないんだけど、その分キャラの立ち方がすごい。ボージャックとかジャネンパはその点…ねぇ…?熱のあるファンメイド作品って原作にない味が出るから、俺はそういうのを見るのが大好きです。漫画は商業より同人誌、ってタイプ。でも今の二次創作は単なるAI製ポルノと絵師の小遣い稼ぎの素材だからなぁ…。