感想:鬼太郎のゲスト出演とかもあって飽きずに見れる作品。
ところで俺はこれが初めて見る妖怪ウォッチなんだけど、ジバニャンってこんなオッサン臭い感じのキャラだったっけ?
また別の妖怪ウォッチを見たときに感想を補強しようと思います。
285 BLUE GIANT S★
あらすじ:仙台からジャズのために上京してきた、ほぼ独学のサックス吹きの宮本大。同郷の士である玉田俊二の家に転がり込んで、「ジャズをやる」以外にとりたてた目標もなく生きていたが、あるジャズバーの女店主の目に留まり別のジャズバーを勧められる。そこで同年代のジャズピアニスト、沢辺雪祈の演奏に衝撃を受け、ともにバンドを組もうと誘うが、雪祈は下手な奴と組んでも仕方がないと突っぱねる。しかし大の演奏を聴いてその才能を認め、ジャズバンドを組むことに合意。そうなるとドラムが必要になるが、大は俊二を誘ってドラムをやらせる。ド素人がドラムをやることに不満だった雪祈だが、そのひたむきで熱意溢れる態度と「最初はだれでも素人。音楽をやりたいと本気で思う心を邪魔する権利はない」という大の熱意に押され、雪祈も作曲を行いつつ俊二にドラムを教えていく…。これは天才的な素質と向こう見ずな性格の大、有り余る技巧を持ちええかっこしいの雪祈、2人に比べるとド素人以下だがその熱意で急成長していく俊二の3人のバンド「JASS」が、東京のジャズバンドの頂点「SO BLUE」に最年少で立つまでの1年半の、青白く燃える物語である。
備考:漫画の「上京編」を中心にしてある。原作の漫画は非常に人気が高く、有名なお笑い芸人などにもファンが多い。
感想:すごい。
まずシナリオに臭みが薄くて、それでいながら十全に熱い。こういう映画が令和の世の中に存在すること自体にまず驚いている。
荒々しい音楽を荒々しい映像で引き立てていく演出も華美で、音楽の持つ世界を娯楽アニメーションに落とし込む演出力がすごい。作品が全体的に「ぎらついて」いる。元々原作が「イラストから音が聞こえてにおいが漂う」みたいに言われるほどに相当すごいらしいのだが、時に柔らかく、時にサイケデリックに、様々な技法を使って緩急自在に、ジャズの荒々しい演奏に合わせた荒々しい映像で登場人物の心理を鮮やかに描き出す。この演奏のシーンだけでも全然面白い。バブルとかそばかすが目指すべきだった方向の解答でしょう、これは。
シナリオの臭みが薄いってのはやっぱポイント高くて、この世界は御託じゃねぇんだ、ってのを全力でぶつけてくるわけですね。こういうののド定番はだいたいロックなんだが、ここであえてジャズってのがいいんでしょう。ロックは細分化しすぎているが、ジャズはアニメを見る層には縁があまりに薄いから共感を呼びやすいってのもあるかもしれない。
最終盤のタイトルの回収も見事だ。「青かった」ってのがダブルミーニングになってて、流星とかハラペーニョのような独特の余韻を残す。そしてラストシーンの唐突な終わり方も、人生の通過点の一瞬、って感じがしてこれがまたいいのだ。物語としても面白いのだが、映像美がもうすごいというか、共感覚的なアニメーションの躍動が存在している。
こりゃほんとにいいもん勧めてもらいましたね、ありがとうございます。ぜひ一度見てほしいですね、ミュージックビデオのひとつの形です。
284.ファンタスマゴリー/ニッパールの変形 C
概要:ジョルジュ・メリエスと同時期に活躍した、エミール・コールによる作品。カートゥーンの祖とも言われる。
感想:この2つの作品は「アニメ映画の原点」とも言えるのだが、実写映画だった「月世界旅行」や「大列車強盗」と違い、ストーリーと呼べるようなものはない。風邪をひいたときの夢とでもいうか、常に荒唐無稽な流れでイラストが変幻自在の動きをする。当時はそれがアニメーションの強みだったのだろう。
今日日ニコニコ動画でストップモーション映画が見られるようになったが、かつてはこれを作り出すのにも本当に大変な労力が必要だったのだろう。そんなことに思いを馳せながら見てみると、技術の進歩と当時の映画に対する熱量が伝わってくる。少なくとも変な映画を見るよりは濃密な時間が過ごせるはずだ。
何よりうれしいのが、短いことだ。2時間以上も変なもん見せられずに済むのは嬉しい。
283.千年女優 C
あらすじ:昭和期の前半~中盤にかけて活躍した女優が、30年ぶりにドキュメンタリー用のインタビューを受けることになった。彼女の大ファンだった小さなプロダクションの社長と、世代から大きくずれている若い撮影係は、彼女の語る過去に翻弄されていく。最後に地震が起きて、そのショックから女優は亡くなってしまう。
感想:シーンごとのつながりをあえて作らないというか、どこまでが現実、どこからが虚構、というのがまったく分からない構造になっているという、いわゆる考察を好む人向けの映画。僕はそういうのはまったく好まないのでこの評価だが、ただこの映画に関してはストーリーが「結局なんだったわけ?」という感想を抱く以外にも色々と表現技法がうまくて驚くところがある。
ハズレの映画を何度か引いたせいでまず驚いたのが、開幕5分でもう掴みがバッチリってくらい面白いこと。また、回想シーンにしれっと現代の2人が混ざっており、だんだんとエチュード的にノっていくので本当にどこまでが現実なのかが分からない。いわばこの話、すべてが「耄碌ばあさんのほら吹き話」とでも言えるわけで、だからこそ起承転結のハッキリした映画よりも面白い部分というのは結構ある。アニメじゃないとできない荒唐無稽な筋書きの話だ。
あとやたら地震使うなあと思って見たら2001年だった。そうだ、この時期は日本全体が、地震なんて遠い話だと思ってたからねえ。
282.魔女見習いをさがして A
概要:『おジャ魔女どれみ』シリーズの20周年を記念して公開された劇場版アニメ。
あらすじ:愛知に住み小学校教師を目指す長瀬ソラは、教育実習において、発達障害の子との接し方や、それに接しすぎて他の子のことを忘れているということに悩んでいた。東京の有名商社につとめる吉月ミレは、自分が誠意をもって進めてきた交渉を上司が奪うような形で引き継ぎ、社内でも敵を作りやすい性格ゆえに反論も認められなかった。そして広島のフリーターである川谷レイカは絵画の修復の勉強をしたいのに、ダメな彼氏にたかられている毎日。住所も年齢も性格もまるで異なる3人の接点は、「かつてアニメ『おジャ魔女どれみ』を見ていた」という一点のみだった。彼女たちはMAHO堂のモデルになったという鎌倉の洋館(聖地)で偶然出会って意気投合する。おジャ魔女どれみの舞台となった場所を巡りながら、思い通りにならない人生を懸命に歩む3人の魔法少女に憧れた女たちの物語。
感想:なんとどれみが出てこないどころか、「それがアニメだった」という現実と地続きになっているようなアニメ映画である。3人の女性はそれぞれ大きな悩みを抱えており、それを助け合いながら解決し、だけどその解決の先はいいものと手放しで言えない。呪文とステッキですべてを変えられる魔法なんてない。そんな世知辛い現実の中でさりげない夢を見つけていくというもので、作中で失恋が2回出てくるのもあってなんともほろ苦く甘酸っぱい出来のものである。
これはアニメファンではなく、かつてコンテンツを支えてくれた人に対してのお礼のような映画で、同時にコンテンツを見てなくても楽しめるようになっている。フェミニズム的な色合いもあるんだけど、アメリカのように臭みが強いわけじゃなく、しっかりとジャパナイズされたフェミニズム的な考えなので見ていて不愉快さがまるでないのもポイントが高い。
ただ、じゃあそれが本当に正しいことなのか?と言われると俺は大いに疑問を抱く。首藤剛志はそういう大人のことを全力で否定していた。90年代はそういう潮流が強いころで、今それを認めるというのは商業的には正しくても、果たして人間的に正しいのだろうか?僕らの頃はオタク趣味というのは日陰でこっそり楽しむものだったのに。
そういう疑問は常について離れなかったが、まぁ…こっそり楽しむものという時代が終わったから、こういう映画はそのうち増えていくのだろうね。
281.パルムの樹 D
感想:始終専門用語だらけで進む前半と、なんかよくわからない感じで進んでいく地底世界の後半、そしてなんかいい話っぽくしめられてる終盤って感じ。
おそらく元ネタは「ピノキオ」なんだけど、正直見どころというか山場がほとんどなくてよくわからないものがよくわからないまま進んでいるという印象が常にぬぐえない。何を示したいか、みたいなのは分かるんだけどそれが調和をなしていないせいで物語が「部品の寄せ集め」の域を脱していない。それで2時間16分はさすがに見ててうんざりする。ヒューマニズムが勝利する、人間にならなくてもいい、ってのもオチとしてはありきたりだし。
「名作」みたいに言われてたから期待したのになあ…やっぱオトナ帝国勧めてるような奴が勧める映画はダメだな。
まぁFF10とかギルティギアみたいな専門用語だらけの専用設定の上で成り立つ話が退屈になるタイプだとこの映画は本当にキツいかもしれない。
280.MEMORIES(大友克洋) C
概要:3編のオムニバス形式の映画。スペースデブリ回収業者の4人が不気味なSOS信号を受信するコズミックホラー的な作品「彼女の想いで」、さえない研究員が生物兵器化してしまうブラックコメディ「最臭兵器」、すべてが大砲を撃つために存在している町で暮らす一家を描いた絵本風の作品「大砲の街」の3本。
感想:どちらかというと、楽しむ映画ではなく当時の技術の粋を尽くしたものを見る、という映画。声優は当然豪華だし、今は亡き今敏もスタッフとして参加している上、調べればいくらでもエピソードが出てくるレベルで非常にお金のかかった作品である。特に3本目は同人的にアニメを作っている人がやるような「一枚絵、カット無し」のアニメーションというめちゃくちゃな意欲作で、とても手間がかかっている。本来はそれを楽しめる人を「オタク」と呼ぶのだ。
ただ、音楽でいうところのショーピース的な映画であるという感想は否めない。アニメーションとは物語だ。「技巧はすごいが、じゃあその技巧をもってなにを表現するのか」ってところが問題になるわけで、大友克洋はその辺が竜頭蛇尾になってんなあ、とよく思う。スチームボーイとかAKIRAとかそうだったけど。ものすごいお金をかけているようだが、僕は生来ケチな人間なのでお金をかけた話をされても「お金をケチって人を別種の感動にいざなった方がいい」と考えてしまうのだ…。
シナリオはどれも外連味があって面白い。1番目のやつが一番気に入っている。2番目のはちょっと肌に合わなかった。3番目のは様々に解釈できるようになっている。どれもあえて余白を残すことで考察をさせようという、当時流行だった手法が取り入れられている。いずれにせよアニメーションのマイルストーンとなるすごい作品なので、一度は見ておくといいだろう。