1日1本のアニメ映画を要求する!

嫌いな小説は森絵都の「カラフル」

245.星を追う子ども D

感想:ものすごいジブリの切り貼り感!あと時代がよくわかんなくて「???」ってなる。用語も結構置いてけぼりだし。ストーリーも結構トンチキで、始終「???」って感じ。この映画はDVDとかテレビで見てはいけない。映画館みたいに「お金を払って誰かと見る」ことで、新海誠が作った「間」を味わわないといけないと思う。
昔「人は失敗から学ぶ」みたいなことを聞いたことがあるんだけど、この映画があるから「すずめの戸じまり」とかがあったんじゃないかなーって思うんですよね。面白いわけでもないし「あージブリのあの要素かー」ってなるしあんまり二度目を見たくなる映画ではないが、たまぁーに(10年くらい)1回見ると脳味噌がぐるぐるになっていい映画です。…間違いなく好きなんだけどいいところがあんまり思いつかない…。エル・カンターレ見た後だと結構面白いです。こういうよくわかんない映画を見ると面白いですね(超適当)
地下世界アガルタの冒険が好きなのかな?

番外6.FINAL FANTASY X C

概要:大都市ザナルカンド。大人気スポーツ「ブリッツボール」の名選手ジェクトの息子で、彼自身も人気者のティーダがいつものように試合前を過ごしていると、大きな魔物が襲ってきた。その最中に、フード姿の奇妙な子供を何度か目にする。ティーダの知己であるアーロンは突如、この魔物に向けてティーダを放り落とす。「これは お前の物語だ」
ティーダは見慣れぬ世界にいた。言葉の通じない「アルベド族」と、それと話が通じるリュックという少女に出会った彼は、彼らにこき使われてしまう。魔物は「シン」という名前であり、人間のあらゆる手段が全く通用しない相手だった。近くに行くと記憶の混濁まで起きてしまうが、ティーダが感じたのは不仲だった父親、ジェクトの存在だった。
次にティーダが気が付くと、そこは片田舎の島「ビサイド島」。島の若者ワッカの世話を受けていると、彼が妹のように思っている健気な召喚士ユウナ、そしてそのガード(護衛)であるキマリ、ルールーと知り合う。健気で背負い込みやすいユウナと、女の子の扱いがうまいチャラ男のティーダは次第に仲を深めていく…。
感想:いわゆる「ムービーゲー」の開祖みたいな作品で、MGSとともにプレイステーションというハードを代表するムービーゲーだと思う。「ほら泣くぞ」で有名な最後のシーンなんだけど、音楽がすごいだけじゃないかなぁという気はする。ただ伏線の返し方がすごくうまいんですよね、「終わったらザナルカンド行こうぜ!」「うん(旅の終わりに私は死んでるんだけどね…)」が、「ザナルカンド案内できなくてごめんな!」になっていくのとか、世界一ピュアなキスの正体が望まないキスの上書きだったりとか。おとわっかブームで再評価されたことで便乗した配信者が感涙するってのが結構多かったみたい。
ただ専門用語や専門設定だらけでも、「どう頑張っても詰み」って状況を作ってそこからうまく抜け出す方法を考えていくってのは結構面白いんじゃないかなあと思うのだ。
ebon ju老師の作品はドラゴンボール時のオカリナ、対戦パズルだまあたりが死ぬほど笑いました。

244.がんばっていきまっしょい B

概要:かつて得意だった運動で他人に追い抜かれて無気力になってしまった少女は、チームプレイに誘われても「もう負ける」と分かれば手を抜くような女。学校のボート大会に参加することになった時も手を抜いて叱られる。ボートに憧れている転校生の高橋さんに頼まれてボート部復活のために付き合いで参加しているうちに、力を合わせて何かをする楽しみや、ライバルをぶちのめしたいという熱意に目覚めるが、初めて出場した大会で惨敗を味わう。今度は挫折しないと悔しさをばねに、無気力少女は青春に目覚めていくが、その先にも様々な挫折が転がっていた。淡い失恋、体力不足の自覚に加えてチームメイトをケガさせてしまったことで、一時期ボートを続けられなくなった。
感想:フル3D作画で、「素人臭いペダルの動き」なんかが結構いい感じで作画されている他、チームプレイのあるある問題なんかも多い。専門的な知識がなくても結構楽しめる。
世間一般で見る青春モノってなんかやたら苦い味付けなんだけど、ほろ苦過ぎない感じの味わいがちょうどいいかなと思う。本当に単なる「田舎のマイナーな部活もの」って感じで、面白いとかつまらないとかじゃなくて、レモンの皮の入ったレモンパイのような苦味の強い爽やかな味わいがある。「ちょうどいい温度と味わいの映画」って感じ。
実写映画の「リンダ・リンダ・リンダ!」とかが好きな人だと結構いいかもしれない。あと物語にさほどの起伏(何かの事件とか)がないのもよくて、まさに私小説がそのまま映画化した話。「時には昔の話を」の3番の「あの日のすべてがむなしいものだと そんなこと誰にも言えない」みたいな、何も奇跡が起きて恋が実るだけが女子高生の出る映画じゃないんだぜ、って。
もう見るかなぁって感じなんだけど、実に等身大の高校生って感じの、可もなく不可もない話。手本にするならこういう話がいいと思う。久々に見たけど、やっぱこれくらいでいいと思うんだよねぇ。

243.若おかみは小学生! (映画) C

概要:同名のジュブナイル小説の映画化。両親を自動車事故で喪った小学生、関織子(オッコ)は、幽霊の少年「ウリ坊」に乗せられる形で祖母の経営する旅館「春の屋」を手伝うことになる。
補足:原作と異なり、映画では幽霊組と離別していく。
感想:僕はもうこの小説が世で流行する頃にはジュブナイルの歳じゃなくなっていた。読み返してみると文章が結構淡々としていて、くどめの「はやみねかおる」が好きな俺にはちょっと合わなかったかな、なんて思った。まぁ「黒魔女さんが通る!!」の人くらいだとちょっとくどすぎるんだけど。
その映画化なんだけど、これの面白いところは占い師のグローリーさんに妙な(本当に妙な)色気があるという点。昔のカードゲームにはよく「テーマから外れた汎用カード」があったもんだが、ほんとにそんな感じの。これは12歳の時に見たら俺の性癖はベッキベキにへし折られて歪んでいたと思う…失恋までしてるって最高じゃないですか。ポケモン金銀のアクア号で戦えるおとなのおねえさんで性癖歪んだんだよ俺は。
映像化がマッドハウスってのもあって割と原作からつかず離れずって感じ。両親を失っても健気な女の子が「てめぇの不幸なんざこっちよりマシだろ」とばかりに頑張っている姿が周囲を元気づけていくっていうのはいいと思う。
結構絶賛する人が多いんだけど、俺は総じて「サクッと見られる佳作」って感じの評価に落ち着いた。まぁ途中で薄味すぎてだめだった系の感想言ったオッサンじゃないけど、この映画はちょっと薄味だったかな。これの前に東京ゴッドファーザーズとかユアストーリーとか、良くも悪くも妙に味の濃い映画見まくってるからってのはあるかもだが…。
グローリーさんを見よう!ちなみに原作ではヘビースモーカーらしいぞ!…危なかった、マジで21世紀の映像倫理で作られていなかったら今の俺の性癖すら粉々にしかねん…

242.詩季折々 C

概要:「秒速5センチメートル」のコズミックウェーブフィルムの短編集。中国のアニメーターが作ったもの。空港に集った、同じ便に乗り込む人々の人生を回顧していく。
北京の煤けた若者が、故郷の思い出をビーフンを軸に振り返る話。
モデル業の姉が自らの全盛期を失っていく焦りと人生の転機を味わう話。
中学生たちが高校受験の成功・失敗を機にだんだんと離れていく話。
彼らの何気ない日常を描いた、明るくはないが決して暗くない、人生のささやかな起伏の物語。
感想:要は新海の「だれかのまなざし」みたいな話が3本ある映画。
空の演出とかが実にコズミックなんですよね、このセンチメンタルな間の取り方が、やっぱ2000年代のオタクっていうかそれこそたとえば新海誠って感じで、これを色濃く残してくれているのがこういうアニメにおいて日本の全盛期を強烈に模倣しながら自分たちの味を織り込んでいく人々なのかなぁと。
たとえばブルーアーカイブをはじめとしたアジア系のソシャゲが日本で大人気になった理由は、日本が失ったものを彼らが作り出していき、その需要が我々やその少し上の世代にアピールしてるからだと思うし。日本が失ったものが彼らにはあって、その二次創作だって判で押したように昔と同じものが、新時代の記号の上に成り立っている。
中国(中華人民共和国)の日常的なリアリティや郷愁ってのを結構織り込んでるようで、そういうところが新しい芽吹きを感じている。彼ら監督たちは今どうなっているのだろうか。あとやっぱ間がコズミックなんですよね。そういう意味では目新しさはまったくなくて、ただそういう追い上げてくる人々に対する焦りを感じたいオタクにオススメって感じの。俺はビーフンのやつが一番好き。
で、3番目の話。中国って韓国ほどじゃないとはいえ学歴社会がすごく強くなってて(っていうか学歴社会の元祖が中国だ)、そういう社会の人々が描く夢や憧憬や寂寥ってのが織り込まれてんのかな~、なんて思います。韓国じゃクレしんの四郎君がすごく人気だと聞きましたが、そういう感じの。終わり方がほんとに「海がきこえるあじがあるというか、たぶん秒速に対する回答がこれで、秒速自体が「海がきこえる」への回答で、そう考えるとなんかこう…
こう…!

241.東京ゴッドファーザーズ A★

概要:ホームレスのオカマ、ホームレスのオッサン、そしてホームレスの家出娘。ワケアリな3人がクリスマスに赤ん坊を拾う。この赤ん坊の親を探しているうちに、3人は様々な数奇な運命に巻き込まれていく。
補足:今敏監督作品
感想:もう開幕15分で今敏ワールドが展開されている。世の中のつまはじきものは薄汚く口汚く、しかしどこか憎めない。彼らの織り成す話はどこか「スナッチ」のような奇想天外な群像劇でもあり「夜は短し歩けよ乙女あじがあって…世の中のつまはじきものたちの織り成す不思議な話。今敏節全開の、軽妙さとどうしようもなさがたまらない。
これはオタク以外には勧められないんだけど、オタクだという自覚があるなら一度見てほしいなぁ…やっぱゼロ年代のアニメ映画はいいですね。

240.ドラゴンクエスト ユア・ストーリー D

概要:DQ5の翻案。大人時代のストーリーを映画向けに翻案したもの。
感想:めちゃくちゃ頑張ってるのは分かるんだけど、それでもなお「ゲームやった方がいいんじゃないかなぁ」ってなる。それくらい話がはしょられてて、大雑把に知ってる程度でも「んー…」ってなる。まぁ親子三代にわたる話だから、2時間で終わる話じゃないわな…。
で、公開当時物凄くたたかれた演出が本当に何の脈絡もない(せいぜいマスタードラゴンがちょっとメタいこと言った程度)ので、これがDQっていうオッサン向けのブランドのファンに火をつけてしまった。つまり、ガソリンスタンドでタバコを吸うような真似をしちゃったわけですね。そりゃ感情移入の度合いが高ければ高いほどこれはキツいわけで…だってねぇ、今もう結婚を迫ることすらなくなった時代だよ?
俺は嫁を選ぶ前に「マリアがよかったなぁ」って結構落胆したマリア派だったんでそもそもDQ5の物語にそこまで思い入れがないので致命傷で済んだけど、これは人によってはシリーズとの物別れに終わりそうだなぁって。まさしく「大人になれ」。スタートレックの例の画像みたいなもんでさ。
ただ、じゃあ大人になってやることが「日本を愛する普通の日本人」なのはどうなのかしらとか、よく思うのよね。最近労働と趣味と睡眠が楽しいからなおのこと思うんだけど。