1日1本のアニメ映画を要求する!

嫌いな小説は森絵都の「カラフル」

113.のび太の月面探査記 A★

概要:「異説クラブメンバーズバッジ」を使い、月に世界を作ったのび太。しかしそこには先住民がいた。

感想:のび太の恐竜2006(これ自体は佳作程度だったと思う)で新ドラ映画にすっかり失望して十数年後。新ドラを見てみるかと評判のいいこれを「どうせクレしんポケモンでTier表作ったときの中盤程度だろ?」と何気なく見て、「え、これ普通に面白いじゃん!?」と驚いた。実際映画ドラえもん愛好家の間では、新ドラは「博物館、月面、南極」の3つが強いというし、俺もこの3つは旧ドラの作品の大半より面白いとすら思う。
原作のエピソード「異説クラブメンバーズバッジ」が下地なので原作味が強めなのだが、これをうまいことスマートな物語に仕立てている。これは本当に、旧ドラ後期よりもさらにすっきりした「原作再現」の話だとすらいえる。このオチのハッピーとは言えない、爽やかなビターさもF先生の原作あじが強くてね…!個人的には博物館よりこっちを見てほしい。旧ドラ映画しか見てないという人も、きっと認識を改めてくれるはずだ。